丹波水害ボランティア 2014年8月15日-18日発生
丹波水害 2014年8月29日訪問 ドロ出し,家財運び出し,がれき撤去,炊き出し。
丹波水害炊き出し第6回目
2019年10月20日 丹波水害6回目の炊き出し ひなたぼっこ
イノシシ肉カレー 200円で提供し,売上全額を現地に献金します。
料理長 平澤久紀
村上裕隆,忠内 一由,忠内有紀,土手ゆき子,松本真祐,岩村義雄
丹波水害(2014年8月15日-8月18日)の際,東北ボランティアに参加された廣島の小島芙美子(第21,24,31,35,38次)さんと連絡を取り合いました。同時に起こった水害について,本部隊は兵庫県市島の地区に赴くことを決定しました。
2014年8月29日,鴨坂(かもさか)浄水場区域(220世帯)の被災者のために最初の炊き出しを依頼されます。鍋島 隆(第13,32,53,67,74次),清水富士雄(第24次)さんたちも加わってくださいました。ライフラインの復旧を待つ尾端(おばな)および周辺地区被災者たち。水道が開通した地区でもまだ濁った泥水だから飲めません。給水車まで取りに行く作業がつらいのです。
あれから6回目の炊き出しとなります。
曹洞宗普蔵岸哲生住職(宮城県亘理地区のボランティア,パテシェの賜物),長楽寺安達瑞樹住職(阪神・淡路大震災追悼記念の鷹取カトリック教会で出合った縁)たちと再会するのも楽しみです。今年は回転焼き以外にポップコーンを提供してくださっていました。
カレーの味は最高でした。今年はご飯も私たちが担当したものの1升では足りませんでした。水加減,持参のプロパンガス,コンロも火力など反省会で課題になりました。
台風19号のために,今井頼子さんも献金してくださいました。
丹波水害炊き出し第5回目
2018年10月21日(日)午前10時 ひなたぼっこ
炊き出し 鹿肉カレー 200円で提供し,売上全額を現地に献金します。今年の料理長は平澤久紀兄です。
JR朝霧駅午前7時半集合
所持品: 長靴,軍手,水筒(ペットボトル),帽子,タオルなど。
スコップ,重機の運転免許も準備できる方はよろしくお願いします。
費 用 : なし
責任者: 神戸国際支縁機構 宮田佳典 携帯 080-4391-1965
鹿肉カレーを提供させていただきました。土手姉の思いやりでしょうか,きざんだキャベツを添えるアイデアは喜ばれました。
右から平澤久紀,忠内一由,岩村義雄,宮田佳典,高橋一正,今井頼子,忠内有紀,土手ゆき子,村上裕隆
味付けは平澤久紀兄,最終の舌味は宮田佳典兄による鹿肉カレーは好評でした。忠内 一由 & 有紀ご夫妻もボランティア道に徹しておられました。第89次東北ボランティアがある控えているためとはいえ,神戸からプロパン,コンロ,大鍋などの積み込みなど村上裕隆代表がよく導きました。
炊き出し8名が神戸から丹波へ
2018年10月18日に東遊園地(神戸市役所隣)での炊き出しに
第1回丹波ボランティア 2014年7月30日~8月26日
第2回丹波水害炊き出し 2014年8月29日
メディア報道を通じて,広島,丹波などの水害について聞き及んでおられると思います。
私たちは隣国の中国の災害,日本各地の集中豪雨による犠牲者に謹んで哀悼の意を表します。
山津波と呼ばれる土石流が兵庫県にもたらされました。
広島の惨状,犠牲者数,復興の厳しさについて「恐ろしいっちゃ」と東北でも話題になります。
神戸市から北へ約3時間の丹波地域は犠牲者がひとりであったせいでしょうか,被害の割りにはあまり注目されませんでした。
土砂で埋まっている市島
2014年8月16,17日,兵庫県市島町に両日の降雨量は419ミリ。集中豪雨が襲いました。避難指示が出されたの が真夜中です。住民は家から出られず,背後の山から流れ出た濁流に呑まれました。名園で有名な名め い刹さつ石像寺住職の妻佐久間千佐子さん(64歳)は「土石流が流れた時,本堂・庭園が赤く覆ったようだった。谷上(たにがみ)では硫黄の臭いがした」と語り ます。
下鴨坂(しもかもさか)の志賀輝行さん(79歳)夫婦は土砂の下敷きになりました。奥さまは両足の骨折,ドクターヘリで搬送され,治療中です。
丹波市の北東部は土砂崩れ135か所,倒壊家屋53棟,床上床下浸水1171棟の大惨事。1万2286人(4575世帯)に避難勧告が報道されました。
1※ 8月29日のホームページ記載に誤りがありました。正しくは次の通りです。(誤)志賀輝 (正)志賀輝行。読者の皆さまにお詫びするとともに,ここに訂正させていただきます。 岩村義雄
水害を繰り返さないために
2009年,兵庫県佐用で豪雨のため,死者21名,行方不明1名の被害の教訓がいかされていません。今年,8月20日,山津波と呼ばれる土石流は広島北部を襲い,70名近くが犠牲になりました。信州の南木曽でも中学生一人が亡くなりました。花こう岩が風化してできた「まさ土」と報道されます。まさ土が問題なのではありません。砂防ダムがあれば解決できることにはなりません。日本全体が津波,山津波に襲われる可能性があることを日本人は自覚すべきです。おカネを政府中央から引き出し,復旧,復興,再建をすればよいという発想ではお粗末すぎます。
日本は森林大国ですが,間伐をしていないため,保水力のない山は滑落してしまう現象がどこで起きてもおかしくありません。木こりがいないのです。就農(しゅうのう),就漁(りょう),就樵(しょう)に就く若者がいなければ,一時的な対策に終わってしまいます。
戦後,国は植樹を奨励しましたが,スギ,ヒノキなど高級材以外は儲からないと,放置してしまうことになります。過疎,高齢化,少子化で,地山治水を忘れたしっぺ返しです。つまり,自然災害ではなく,人災です。
短期計画の地山治水のプロジェクトならば,いたちごっこです。腰を据えて,無縁社会になった村落の里山・田園・里海回復のヴィジョンを日本全体で考える必要があります。
日本には約465万ヘクタールもの農地があります。1947年,地主から小作農を解放した農地改革は特筆すべきでしょう。しかし,現在,3割が休耕田や耕作放棄地です。農地法[1952年制定]による「所有」が壁になり,若者は就農できません。農業高校で高い栽培技術を学んでも活かされません。耕作放棄地の「活用」へ法改正しないと,自然災害を防げないことの根本的な日本の問題にみんなが目覚めるべきです。すでに農業,林業をやめているにもかかわらず,土地を商品として高く売れるまで待つ価値観が大きな障壁です。
江戸時代にあった300万ヘクタールの湿田,毛細血管のように張りめぐらされた用水路,21万か所のため池,雑木林などの「田・山・湾」の回復が生命線です。コンクリート,セメントによる上から下への直流の河川,砂防ダムでは山津波は防げません。生態を長期にわたって取り戻す視座を持ちましょう。
私たちが訪問した前山(さきやま)地区は,浄水場が甚大な被害を受けました。道路,地中にあった送水管は寸断され,むき出しのままになっています。
家屋の泥かき,畳み出し,片付けなどには,多くの人的支援が必要であり,直後からボランティアは日に40人ほどかけつけています。
ボランティアは寄り添う人,使い捨て
カイロではない
市島では,9月6日にボランティアを打ち切りとは心外です。行政は形状だけが終われば災害から立ち直ったと考えるならば大間違いです。ボランティア団体,志願者が多すぎて,かえって混乱が生じるのは,学校でボランティア教育がなおざりになっているからです。マンパワーが必要なのにもかかわらず,東日本大震災でも,広島でもボランティアに帰っていただくという見出しが報道で紹介されます。行政が捌ききれないのは机の上のプロジェクトしかできない無能さの証明です。集落,道路,下水管などの土木,建設,景観などの外観についてしか取り組んでこなかった行政の短所が露呈しています。今,求められているのは,ボランティアがドロ出し,畳撤去,床下をスコップで掻き出す土砂だけの作業だけではありません。避難所,独居,高齢者に寄り添う心のケアのボランティアはずっと必要です。
被災地の行政は何よりも,住民の心に傾聴する姿勢が求められます。
丹波水害 最初の炊き出し
神戸国際支縁機構の炊き出し活動の一部
青字をクリックしてください。
「石の叫びに敏感であろう」 2017年6月14日 宮城学院女子大学
熊本・大分地震 2016年4月14日~ 熊本県上益城郡益城町愛児園
「キリスト教とボランティア道―水平の<運動>から,垂直の<活動>に―」 2016年5月1日 東京大学
炊き出し 2014年4月17日~ 東遊園地(神戸市役所隣)
神戸国際支縁機構の<参照>ボランティア道の母故岩村カヨ子が資材購入に奮闘しました。
豚汁,筑前煮150名分を用意。鴨阪(かもさか)・尾端(おばな)・徳尾・
神戸国際支縁機構が一番最初に来てくれたと浦野愛さんは喜んでくださいました。
鍋島 隆(第13,32,53,67,74次),清水富士雄(第24次)さんもかけつけてくださいました。ボランティア経験者はどんな奉仕でも臨機応変に対応します。
ライフラインの復旧を待つ尾端(おばな)および周辺地区被災者たち。丹波市市島町で断水が続いています。
食事提供を終えて
RSY事務局浦野愛さん,曹洞宗普蔵岸哲生住職(宮城県亘理地区のボランティア,パテシェの賜物),長楽寺安達瑞樹住職(阪神・淡路大震災追悼記念の鷹取カトリック教会で出合った縁)や,ひなたぼっこカフェの今井禎夫&頼子ご夫妻たちのお働きがなければ,地域の人たちに提供できませんでした。
余田(よでん)正博自治会長(67歳)からも,市島町尾端地区の歴史について,聞くことができ,有益,かつさいわいな交わりの時でした。
荻野とみ子さん(86歳)という独り住まいの方は,近隣の方の声がけや,励ましがあることを感謝しておられます。17歳に嫁いで来られた中での初めての震災体験だと驚いておられました。余田とみ子さん(69歳)によると,10年程前の台風23号のときに,床上まで浸水したことがあるそうな。森田学&信子夫妻も埼玉県に勤務している次男が簡易トイレや水を関東から車を運転して持ってきてくれたりして,家族のつながりの大切さを噛みしめておられました。
事務局から
下記の日程で,100~300食の炊き出しに繰り出しますので,丹波方面にご参加できる方は,連絡ください。毎回,10名以下ですので,早めにお願いします。定員オーバーの場合,ご自分の車で付いてきていただきます。
JR朝霧駅午前7時半集合
所持品: 長靴,軍手,水筒(ペットボトル),
帽子,タオル,雨具など。
スコップ,重機の運転免許も準備できる
方はよろしくお願いします。
費 用 : なし
詳細は機構にお問い合わせください。
8月28日,≪画像参照≫本田哲郎セミナー受講者から1万2,800円の献金が集められました。フードバンク関西の浅葉めぐみ代表,橋本謙二氏のご協力も感謝します。150食分の食材,容器などの購入のため,ストアまで出向いて,分量を備えてくれた<参照>岩村カヨ子の助けがなければ実現しませんでした。東北ボランティアに連続して代表が参加できるためには,事務所で機転のきいた留守役がいなければ,機構を維持していくことはできません。夫人の支えがあってこそ,継続できています。
運転,備品の準備を念入りにした村上裕隆リーダーたちの奉仕が3日間の短期準備を可能にしました。50回以上,東北ボランティアへ足を運べるように応援してくださっている皆さまのご協力があればこそと感謝しています。
おかげで市島で喜ばれ,縁ができました。
引き続き,よろしくお願いします。
事務局長
郵便振替 口座 00900-8-58077 加入者名 一般社団法人 神戸国際支縁機構
三菱東京UFJ銀行 462(三宮支店) 普通 3169863 神戸国際支縁機構 岩村義雄
献金者:宮城県石巻市修空館,震災がつなぐ全国ネットワーク,姫路野里キリスト教会,遠藤トシ江,
治山治水がなされていないと,密集した林,放置竹林,天然ダムは土砂崩れが起こりやすいのです。なぜなら低木,下草,落葉の層がないからです。間伐,枝打ちは30~40年していません。地表が裸でスポンジのように雨水を吸う働きがありません。“ 地震が起きたら,竹藪やぶは根が張っているため,地割れの危険はないので逃げ込め”と言い伝えがあります。網の目のように張った根が地割れを防いでくれるからです。江戸時代,錦にしき川が わでは竹林が水害防備林としても用いられました 2。しかし,今日,プラスチックの普及により,ザル,家具,竹垣に用いなくなったため竹林は放って置かれたままです。そんな放任竹林はかえって危ないのです。裏山に竹林があると土砂崩れしにくいというのはまちがった常識です。
8月17日11時5分,志賀輝行さん(当時79歳)さんの妻(当時73歳)が倒壊家屋の中からドクターヘリで搬送されたが,両足を骨折するなど重傷。午後1時16分,輝行さんが発見されたが,既に息を引き取っていた。
伴美樹江(第22,23,25次) 14/09/26
市島も過疎化が進んで竹林に手が加えられず,立合山にも入り込んで雑木林を枯死させていました。竹薮ごとごっそり地滑りしました。手入れしていない地下茎は枯れており,葉っぱは生い茂っていても根はないも同然です。
斜面の場合,なおさら踏ん張れません。「破竹の勢い」で家屋を損壊しました 3。「≪動画参照≫谷上の4つの隣保,36軒はほとんど住めなくなった」と徳尾在住の森本修三さん(74歳)は語ります。
2014年9月12日 中央 西田怜奈(第29,33,42,57次), 左 森花梨(第42,
50,57次), 右 植地亮太(第42次,第2次ネパール)
1 「丹波新聞」2014年8月21日付,「神戸新聞」同 8月17日付。
2 日本三大美竹林のひとつ嵯峨(京都符),揖斐(いび)川(岐阜
県), 錦川(山口県)。
3 中国の歴史書『晋書』杜預伝〔とよ 222-284〕竹は初めの節が割
れると,あとは簡単に割れる。とどめがたい勢いの意。
≪動画参照≫1周年記念 うまい秋フェスタ
2015年9月13日(日)午前10時~午後3時 市島町「ひなたぼっこ」
「ひなたぼっこカフェ」の今井禎夫&頼子ご夫妻が地域に呼びかけ,入念な準備をして実施。神戸国際支縁機構は鯉のぼり(神戸スイミープロジェクト)と連帯して,協力団体として参加。
曹洞宗普蔵岸哲生住職(宮城県亘理地区のボランティア,パテシェの賜物)が回転焼きを担当。
来会の兵庫県議会石川憲幸議長や,余田正博自治会長たちも市島の復
旧に力を入れてきた。町民たちの願いにも耳を傾ける。
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