球磨川ボランティア募集 救援金募集

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季刊誌「支縁」No.32 1ページ 2020年8月1日

季刊誌「支縁」No.32 2ページ 2020年8月1日

『神戸新聞』(2020年7月18日)。

第6次球磨川ボランティア募集 2020年8月23-26

 

 

第5次球磨川ボランティア 2020年8月25日

 7名は人手がぜんぜん足りない熊本県人吉町でドロ出し,がれき撤去,傾聴ボランティアを繰り広げています。
 

人吉市宝来町 坂口ひとみさん宅 2020年8月3日

人吉市宝来町 星原妙実宅前 2020年8月4日


 田村治典さんの軽トラックに瓦礫を積み込みピストンです。

クリーンステーション(人吉市中核工業用地) 午後4時まで受け付けでした。

ドロ出し 金光教人吉教会,球磨川下り船場前。8月3日


 観光産業のひとつ球磨川下りも壊滅です。10人の船頭が働く船着き場も再建の見込みがまだありません。21年船で観光客を乗せて川下りをしていた船長藤山和彦さん(40才)も「日に400人いたばい」,と嘆息しておられました。船の航路,「みと(水路))がだめになったばい」。上流の「球磨川第四橋梁」(322メートル)の鉄橋も市房ダムの放流によって木っ端微塵でした。

藤山和彦(40歳)さん 8月3日


 機構は,孤児,夫をなくした独身女性,高齢の独居者に寄りそっています。掟(おきて)隆光さん(68才)も球磨川で1.2キロのニホンウナギを捕らえたり,2キロのすっぽんで自活しておらます。「もっと大きいのがおっとどすよ。ばってんダムのため,なかなかとれんよねぇ」と。
 

朝,球磨川でとれたばかりの2kgのスッポンを見せてくださった。掟(おきて)隆光さん(68才)。

流出した播磨川第四橋梁 人吉市 8月3日 左から北村恭男,大島健二郎,村上裕隆

第5次 三日目
 球磨川上流の市房ダムからの放流より,芦北町の瀬戸石ダムは決壊寸前になったことが現場に足を踏み入れるとわかります。ダム上部の管理用舗道が変形し,接合部がずれています。

瀬戸石ダム 8月4日

 素人でも放流を決断せざるを得なかったと推測できます。平素は満面に貯水するために閉じていた5枚の遮断している水門扉(もんぴ)がすべてオープンされていました。ダムの脇には,パトカー2台も廃車になり,放置されたままです。
 
 
 人々の暮らしを守る車輌も身動きが出来ないで廃車されていました。コンクリートの駅瀬戸石駅はなくなっていました。肥薩線(ひさつせん)は飴のように曲がっていたり,滑落していました。河原の左前方には,流されてきた車が打ち上げられていました。
 

 自然災害ではなく,人災です。⇒ https://youtu.be/TN5V7ykfQrA

吉尾温泉診療所 8月4日

 吉尾(よしお)地区の唯一の医療施設吉尾温泉診療所はどの病室もドロで埋まっていました。地元の消防団や,ボランティアが手伝おうとすると,役場が禁止しているため,女性看護師たち3人だけでスコップを持って昼夜体を酷使しておられました。全国の都道府県から遣わされる役人たちが到着するのはいつなんでしょうか。肉体労働を他府県のそれぞれの非正規などの役所勤務の人々に押しつけてよいものでしょうか。
 コロナ禍とは関係なく,「お上(かみ)」の新しい政策です。

吉尾(よしお)地区

 吉尾地区のどの家もドロで流され,無人と化していました。橋の欄干もひん曲がっています。聡明な北村恭男さんも手のつけようもない被災地でどうすべきか熟考しておられます。
 冷蔵庫の中にはうじがいっぱいいて,悪臭を放っています。冷凍室の肉は1週間で液体になっていました。

深川照明さん(88才)さん。8月4日

 自動車が橋に乗っかっています。芦北町の各支所長の経歴をもたれる深川照明さん(88才)は唖然としておられました。ご自身の乗用車と軽トラックも流されました。

繊月本社 堤純子社長 8月3日

 繊月酒蔵株式会社の4代目の堤純子社長は水害にめげず,社員を励ましておられました。「繊月(せんげつ)」は三日月のような細い月を意味しています。

第4次球磨川ボランティア 2020年7月2325日

 球磨川沿いのゴミ処理にマンパワーが不足。現地で解体処理をしている中村さんの情報があり,次回第5次(8月2日~5日)も協働作業において現地の要望に迅速に対応させていただきます。クリーンステーションでの分別,降りしきる雨,運搬も乗用車も用いざるを得ませんでした。
 本田寿久事務局長率いる神戸からの4人(本田博之,片山忠明[第2次松末2017年7月],三好好一[第4次真備2018年8月])は,人吉市宝来町の坂口ひとみさん宅の廃棄物処理を依頼されて向かいました。第1次~3次で,協働した人吉市下新町などでも仕えました。

 

第3次球磨川ボランティア行動中 2020年7月14-16

 機構の3人は,依頼されている地域で,仕えます。

 観光地であった九州の温泉街,熊本県人吉も新型コロナのため,4~6月と営業ができず,耐えて来られました。7月はキャンペーンの効果によりどこも満室の予約がありました。しかし,無残にも人々を招き入れることができないばかりか,ドロで立派な建物,温泉,送迎用の車両も壊滅。県外からの宿泊客もコロナのためダメ。外国人客も来ません。道路,交通網も復旧がむずかしいので,経営者の脳裏には「廃業」が浮かびます。
 頑強な鉄筋コンクリートの西瀬(にしぜ)橋も陥落。豪雨くらいではびくともしないはずがどうしてでしょうか。明らかに市房ダムからの放流の大量の水です。人災です。スギ,ヒノキが大木の枝,樹皮が削り取られて製材されたかのような丸太になっています。松末,厚真町,真備などと同じ現象です。https://youtu.be/jfO1sDBoUGs
 新型コロナのため,他府県からのボランティアが入ってこないため,高齢者たちは2週間経ても畳出しができていません。臭いのです。しかし,神戸ナンバーの車を見かけると,次々と近づいて来られ,SOSを持ちかけられます。本音と建て前がここでも違っています。されど「いのち」,「くらし」,「希望」が第一です。https://youtu.be/qm-PqWC8H1Y
 
 
日本の戦国時代に敵の城門に大木の丸太をもって打ち破ることを想像なさってください。近代技術もひとたまりもなく崩れます。
⇒ https://youtu.be/jfO1sDBoUGs
 

 宝来町の坂口ひとみさん(73歳)はご主人が5年前に亡くなられました。午前9時から畳み出しをし,ピアノ,家具,すべての扉などを搬出。雨の中,汗をかきながらの作業です。ドロで覆われたため,すべての窓,扉,出入り口はスライドしません。バールを用いて,力ずくで一枚ずつ剥がしています。

 
 
 2017年7月7日,杷木中体育館の炊き出しで知り合った松末(ますえ)の樋口 實さんから依頼されて,訪問させていただきました。人吉市の藤本豊彦&サカエさんご夫妻は2階の腰まで浸かったラーメン店をお見せくださいました。お店の再開をお祈りしています。
 
 
 
クリスチャン新聞』(2020年7月12日付)。
 

第2次球磨川ボランティア報告 2020年7月10-12日

                             (社)神戸国際支縁機構 理事長 岩村義雄
<序>
 現地からの炊き出し依頼で訪問させていただきました。人吉市の金光教会主催の炊き出しに仕えました。4人は,プロパン,大鍋,米・野菜類を本田寿久事務局長の車に積み込みました。第1次球磨川ボランティアでは,道路が遮断され,道なき道をすすんだせいでしょうか,前輪両方のベアリングが損傷しました。機構のハイエースが修理中であったためです。

左から本田寿久,本田博之,筆者,村上裕隆代表。葦北郡芦北町役場 2020年7月11日

(1) 炊き出し
 ライフラインが寸断していた地域の人たちに200食分のカレーシチューを提供させていただきました。安武光太郎(35歳)人吉教会長や,梅木博光 (69歳) 多良木教会長たちも,ご近所や,地元や他府県からのボランティアに食べにくるように呼びかけておられました。マンパワーを要するので,鹿児島,福岡,宮崎県からのボランティアも多く見かけました。
 ボランティアにとり,食事づくり,ドロ出し,がれき処理より大切なことは,被災者との「対話性」です。被災者との関係性ができることが,何年も継続の鍵になります。

金光教人吉教会 炊き出し準備完了 2020年7月11日

 温かい食事を一週間ぶりに口にする子どもたちも喜んでくださいました。
 
 「メッチャー,おいしい」
 
 球磨川沿いの近隣の方たちは,避難しておられましたが,もぬけの殻になった1階の泥だしなどに戻って来られていました。炊き出しにも来られた際,体験談を聞かせていただきました。「ありがとうございます」と,被災者に言われることによって,ボランティアと被災者の立場が180度入れ替わります。つまりボランティアが励ましていただく受身側になります。「対話性」による逆転です。
 
(2) 被災者の苦海浄土
 

男手がないので,搬出ができない被災者たち
人吉市新町 2020年7月11日

 七日町の球磨川沿いの手島さんは,風光明媚な景観を喜んでおられました。突然に,川が増水して家を襲いました。朝の5時過ぎでした。周囲はもうですでに明るくなっており,けたたましくジェット機がドアを突き破って侵入してきたような爆音に驚かれました。「逃げなければ」,と二階に上がられました。「もうだめだ」,と観念したそうです。助けを呼びたくても,AUやソフトバンクの携帯は通じません。停電です。午前10時に,一階の天井付近まで覆っていた泥水がようやくひき始めました。
 炊き出しに来られた近隣のご夫婦も,「何もかもなくなりました」,と完膚無きまでに泥に浸かってしまった状況を自嘲まじりに話されました。台所の流し台も道路にいくつも山積みになっています。子どもたちも独立し,定年後の余生を夫婦でゆったりと生きていこうとしていた矢先です。やり直すことなどもう考える力も失われてしまっておられるのでしょうか。ただ諦めきった笑顔が山積みにされ雑然とした廃棄物の背景に吸い込まれるようでした。被災した街並みは,阪神・淡路大震災,中越地震,東日本大震災,熊本・大分地震などから不死鳥のように復興してきたことも見てきました。人間の執念のようなあがきは,見栄えの良い外観を取り戻した観があります。高層ビル,しゃれた中心街,近代的な交通手段などが被災地を視察する政・官・財・学の日本を支える一部の人たちに錯覚を与えてきました。たとえば,心の復興はなされていないのに,もう立ち直ったとか,「創造的復興」という虚偽のスローガンがメディアの見出しを飾ってきました。被災者は貧困の極みに追い込まれたことなど,取り沙汰されることもほとんどありません。ジャーナリストも既得権のエリート集団でいらっしゃるから,感情移入ができないのでしょう。大都会東京の視点で日本を繁栄した国とみなすのは愚の骨頂です。すでに格差社会から,階級社会になっていること指摘したのはフランスの経済学者トマ・ピケティです。ピケティは,『21世紀の資本』で「富を社会の上位集団に集中させたほうが,経済を効率的に運営できる」という価値観を否定しています。
 新型コロナで極度の貧困層が増えています。毎週,神戸国際支縁機構は生活支援を受けていない路上生活者を対象に炊き出しを東遊園地(神戸市役所隣)でしています。ある方は,空きカン拾いで生活しています。現在カン1キロで50円(昨年12月110円)に下がっています。つまり何時間もかけて10キロを集めても500円にしかなりません。世界銀行は2020年5月22日に予測しています。貧困状態(1日1.9ドル以下の収入)に陥る人の数が世界全体で6,000万人になると。
 新型コロナの影響だけではありません。熊本県南部のどこに行っても,シャッター通りです。昔からの郷土の店も消えています。日本が風前の灯のように映るのは筆者だけでしょうか。とりわけ海外ボランティアから帰国すると,アジア,アフリカ,中東などのエネルギッシュな勢いがなく,ひっそりした印象を受けます。若い活気がないのです。人吉駅近くの温泉街は新型コロナのため,観光客も来なくなっていたため,損失を取り戻すべく7月はキャンペーンの効果もあり,予約が殺到していた矢先です。すべてがご破算になりました。4日,超一流ホテルの宿泊客の車も軒並み倒立して,1階は泥でもぬけの殻のようでした。突き抜けて反対側の景色が見えました。(第1次球磨川ボランティア報告参照)
 日本はまちがいなく,1912年4月19日のタイタニック号が沈没する直前と似ています。日本丸の非常ベルが鳴っているにもかかわらず,経済家,政治家,官僚は慢心しています。タイタニック号は北大西洋で2,224人の内1,513人が死亡しました。日本の1億3千万人の内,半数は貧しいのですから,日本列島は死に体と言っても過言ではないでしょう。
 人吉市の観光の目抜き通りも泥だらけです。女性の独居者の被災は哀れです。「男手がなくて,片づけもできない」,と訴えておられました。ゴミ処理車も1週間経っても来ない,ゴミを捨てるのに順番に並んで忍耐強く待ったあげく,直前の人で,「ここまで」と,打ち切られるから断捨離もままならないと,困惑しておられました。ライフラインが復旧したと言っても,天井まで水が襲った家屋は九州電力が外の配電盤の回線を切断して回っています。漏電による発火の危険性があるからです。したがって,電気屋さんに個人費用で修理を依頼しなければなりません。国は宇宙開発,リニア,オリンピックより,災害復興に重い腰をあげて,優先するべきです。米国に押しつけられた無用の軍用機のお古を高額で購入する資金があるなら,被災地を優先すべきでしょう。
 
(3) 人災なのに雨風のせいにするな
 フクシマの被ばく汚染は,熊本県水俣汚染と同じ構図です。水俣は芦北町に隣接しています。日本人が生きていく上で必要な農・林・漁は私たちのいのちを育む場です。しかし,豊かな生活を保障するはずの郷土が身体をむしばむ元凶になるとはだれもが想起できませんでした。住民,従業員,地域を潤すはずの企業により人々は地獄を見ました。球磨川氾濫も自然災害ではなく,人災です。
 森林の土砂崩れに本堂もすべて壊れた実照寺の塩田義道住職(63歳)は,「県に何度も裏山の危険を訴えていたんだが……」,と声も沈んでおられました。球磨川や佐敷川の水位が先週4日には,道路と同じ高さになり,両岸を超えて人家,いのちを奪いました。ダムに多額の投資をし,河川工事を怠ってきた国交省の責任は大きいです。
 

実照寺 塩田義道(63歳)住職

 

芦北組龍雲山明専寺 分部眞明前住職

 昆虫少年であった筆者にとり,山の土砂崩れは胸が痛みます。ドロの中で,もがいている蝶の幼虫を見て,筆者はおかしくなりました。森林破壊は虫の産卵場所,成育する環境,生き延びるために必要な植物生態も損ないます。神戸国際支縁機構の設立理事である水垣渉京都大学名誉教授は,6月26日に「自然について」,次のように話し出されました。“人間も他の被造物も,神との関係において違いはない。創世記9章16節には「神と地上のすべての生き物,すべて肉なるものとの間に立てた永遠の契約」と記されており,人間と他の被造物が区別なく「すべての生き物」「すべて肉なるもの」と記され,神はそれと「永遠の契約」を結んだとある。”人間さまは犬畜生より偉いのではありません。万物霊長類の王様として動物,植物,鉱物を支配してはなりません。同等なのです。人間のための動物実験,毛皮による装飾,趣味として狩猟はもってのほかです。動物を平気で殺す感覚は,人を平気で殺す感覚と寸分も異なりません。

<結論>
 ボランティア道のひとつの「田・山・湾の復活」はエコロジーを常に考えます。ギリシア語「家(オイコス)」から派生したエコは,日本人がいのちを育む「家・家庭・家計」に相当します。「経済」エコノミクスのエコも同様です。ですから,ボランティアは炊き出し,ドロ出し,がれき撤去のスキルを追求するにとどまりません。被災者,貧者,孤児たちの心とつながります。すると,弱者に寄り添う使命は日本の「生態」「経済」「政策」に警鐘乱打せざるを得なくなります。なぜなら「無知」「無関心」が罪だからです。銀行強盗,礼拝に出席しないこと,不信仰を罪と定義するこれまでの非寛容さを打ち破ります。敵を愛することを表していきましょう。
 炊き出しと同時に,葦北郡芦北町役場や,人吉市役所は神戸から持参した1,500部ずつのマスクも喜んでくださいましたことを最後に報告させていただきます。

葦北郡芦北町役場


第1次熊本県芦北・人吉ボランティア 2020年7月4日現地入り  7月4日~6日

参加者: 神戸国際支縁機構 岩村義雄,村上裕隆,本田博之

神戸新聞』WEB版(2020年7月12日)。

『中外日報』(2020年7月10日付)。

『キリスト新聞』(2020年7月11日付)。

『キリスト新聞』(2020年7月11日付)


完全原稿 ⇒ 第1次球磨川ボランティア

<序>
 芦北町だけで1万7千戸にライフラインが影響。避難場所も6箇所であり,少人数単位のため,炊き出しより,マスク,飲料水,食糧が必要です。面積70パーセントが森林の現地奥に入ると散在する孤立した集落があります。家族,家屋,財が土砂崩れにより失って茫然となさっています。災害発生で,一番たいせつなのは近隣の人たちの温かい励まし,助け合う精神です。日本人がかつてもっていた博愛精神が発揮されるターニングポイントです。専門家,「お上(かみ)」,自衛隊だけでは解決できない災害大国につきつけられている課題です。全国から国境を越えて手作りマスクのおびただしい支縁が誕生したように,日本人が潜在的に受け継いでいる博愛精神をこれからの台風シーズンに行き渡るように祈ります。水害が発生した7月4日,SNSに「助けて」。当日,下唇を噛みながら現地に向かいました。

 
(1) 隣人愛の枠は他宗派に拡げる

 国宝である青井阿蘇神社の正面にある蓮池には,乗用車が転倒して串刺しになっていました。私たちが神社に着いた時,一人の氏子さんが自嘲気味に,「神さまより,水の方が強かばい」,と言われました。大阪府岸和田市の土生神社(はぶじんじゃ)の阪井健二宮司に依頼され,お会いした福川義文宮司(56歳)は朝5時に神社で日供(にちぐ)する時はなんともなかったのが,急に,水が増してきたので,家に戻り,二階に避難したものの二階で膝まであふれてきた,と恐怖体験を語ってくださいました。

青井阿蘇神社前 欄干倒壊 2020年7月5日午前5時半撮影

福川義文宮司(56歳) 2020年7月5日

 他にも金光教太良木教会,鏡教会を訪問。人吉市の高野寺は土砂が覆い,大きな被害でした。
 

20200705 人吉市高野寺

 
 「寺院消滅」,「神社消滅」,そしてキリスト教会も「限界教会」化する時代,かつてアメリカンボードが宣教師を日本に遣わす際,キリストを信じない魂は地獄に行くことを信じているかどうか,というリトマス試験紙は御免被りたいです。排除的な傾向があれば,どんなに全国的な組織,活動,知名度が高くても,結局は狭量な原理主義と言えましょう。
 したがって,無宗教の日本で,口先だけの隣人愛はすぐに見破られます。むしろすすんで寺院,神社,異教徒の信心の館にも愛を拡大すべきです。
 
(2) 国策の技術の罠に警戒
 一級河川球磨川の氾濫について,泥で覆われた人吉市ではダムが問題ではないと言われる方が多いです。しかし,球磨川上流の「市房ダム」(1960年)からは,多量の泥水が放流されていました。
 

市房ダム 2020年7月5日

 
 ダムは数年で泥などが堆積します。決壊を防ぐために,人吉方面へ流しているとしか思えない勢いでした。なぜ人吉市の人々は4日午前9時半にダム放流を中止するという国交省側の言い分を信じているのか不可解です。1966年に,球磨川の支流である川辺川に国交省が九州最大のダムを建設しようとしたことがありました。1966年,五木村の住民たちが反対したこともあり,川辺川にダムは建設されませんでした。しかし,40年以上,人吉をはじめ球磨川流域にはダム賛成か反対の対決が尾を引きました。
 地球温暖化,異常気象,二酸化炭素などの放出に思いがふさがれてはいけません。技術偏重による効率,能率,便利さは現代の鬼門です。
 
(3) 地域住民による民間ボラセン
 人口3万3,460人が住む人吉市は 210.6 km²の面積があります。ほぼ全域にわたり,泥で覆われていました。マンパワーが必要です。

青井阿蘇神社水没 2020年4日午前8時

20200704 人吉 青井阿蘇神社社殿側

金光教人吉教会前 2020年7月5日

人吉 繁華街 2020年7月5日

人吉錦 温泉ホテルは全滅でした 2020年7月4日    

 昨年の台風19号通過直後の福島県いわき市,宮城県丸森町と同じように,ボランティアではなく,家族・親戚・友達総出で泥を掻き出しています。高齢化の日本で,不慣れな作業をなさっている高齢者のお姿にあh,見るのは偲びありません。しかし,広域にわたる場合,被災地にボラセン(ボランティア・センター)ができるまでに,がれき撤去などに取り組むのは,やはり隣人・家族になります。これからの時代のボランティアは,一番目に「受縁力」,二番目に,民間ボランティア・センター,三番目に,災害救助法の説明・手続きを本来の「公共」である市民が担うようにしたらどうでしょうか。
 三つのことを人任せにするのではなく,自立した市民それぞれが,隣人愛に基づいて扶助し合うコミュニティをつくる転換点であると思います。
 

葦北郡芦北町役場町長室 2020年7月4日

芦北町役場の町長室で、被害状況を聞かせていただきます。芦北町の藤崎正司副町長,岩田繁義教育長,福田貴司総務課長は神戸からの私たちを歓迎してくださり,町全体の地図を見せながら,不眠不休を覚悟なさっている姿には頭が下がりました。いかに被災状況の把握が困難か伝わります。芦北町で生まれ,育ち,初めての未曾有の艱難辛苦に真剣に取り組んでおられるパトスが伝わります。役場一丸となっておられます。
 ボランティアに対して,入口に入った時から,帰るまで,どの職員の方たちもていねいに会釈なさる態度には,被災に対して真摯な姿勢を感じました。芦北町の再建に少しでも全国からの応援が望まれます。

葦北郡芦北町大字田川牛淵地区

  葦北郡芦北町大字田川牛淵地区 2020年7月4日午後8時半

熊本県芦北町大字田川の牛淵地区。数時間の豪雨で民家2戸が土砂崩れの下敷きになりました。入江竜一さん(42歳)と母親のタエ子さん(69歳),隣家の堀口ツギエさん[93歳)が私たちが訪問した午後8時過ぎには消防隊員がブルーシートでくるんで搬出した後でした。もう一名を懸命に探索中でした。

 ⇒ 田川

救援金をお願い申しあげます。

 「義援金」donation は寄贈されたおカネです。そこで「救援rescue money to a person in distress と呼ぶべきです。災害などの被害者への救援,寄附として,義援金は遅すぎて,ふさわしくない表現と言えます。  地元が必要なら,即断,即決,即実行しないと間に合いません。

郵便振替     口座 00900-8-58077 加入者名 一般社団法人 神戸国際支縁機構
もしくは 三菱東京UFJ銀行 462(三宮支店) 普通 3169863  神戸国際支縁機構 岩村義雄

 余白に「九州水害」とお書きください。

募金者 および 合計金額 受領順 20290年7月4日以降


皆さまの善意にに感謝します

現在 603,640

岩村義雄,神戸国際キリスト教会,白方誠彌,咸沼汀(Ham So Jeong),佐々木裕美,
小野寺 脩(宮城県石巻市),村上裕隆,佐々木美和,さかいようこ,白瀬小一郎,
阿部和夫(宮城県石巻市),久留島琴, 「小さくされた人々のための福音」講座,
日本基督教団久宝教会,徳留由美,宮本要太郎,東原良学,本田すみ代,天畠雄太,
庄司慈明(宮城県石巻市),合同会社 Bless 泉 眞姫,泉 晴代,赤井麻貴子,北村恭男,
金 貴順,畑 夏月,竹本拓也,村上三喜子,堤 いつ子,廣瀬素子,
神戸聖福教会,李敬淑,匿名

小谷登志江さん(千葉県布良)から炊き出し用にとうもろこし一箱が提供されました。
小坂修一さんはプロパンをいつも寛大に貸し出してくださっています。
梅木博光さま(金光教多良木教会長)から球磨郡の名産品をいただき,恐縮しています。
東垂水ルーテル教会から手延べそうめんをたくさんご提供いただきました。
フードバンク関西から飲料水をはじめ大量に食糧を被災地向けに託してくださいました。