第3次ネパールボランティア Nepal

ナマステ Namaste bhaai.  By Yoshio Iwamura

%e3%83%8d%e3%83%91%e3%83%bc%e3%83%ab%e6%96%87%e5%ad%97%e3%83%8a%e3%83%9e%e3%82%b9%e3%83%86

%e3%83%8d%e3%83%91%e3%83%bc%e3%83%ab%e3%83%88%e3%83%83%e3%83%97%e7%94%bb%e9%9d%a2

 2016年9月5日~11日 機構は二人の学生をネパール派遣

 カトマンズ空港で熱烈な歓迎 二人は出迎えを予想しておらず,
面食らう。空手の大家 ハリシャラン先生と,予定していなかった
ダラムサリィのハリ・マハラジャン氏とはち合わせ。

20160906%e7%a9%ba%e6%b8%af%e5%a4%a7%e6%ad%93%e8%bf%8e

 はじめての海外訪問になる谷口浩平君は東北ボランティア参加
をきっかけに他者のために自分の持てるもの,時間,体力,交通
費を出して挑戦。2回目となる村田義人君は機構の救援金などを
現地で渡す目的もある。

 

 20160907%e3%83%80%e3%83%a9%e3%83%a0%e3%82%b5%e3%83%aa%e3%82%a3%e3%81%ae%e5%ad%90%e3%81%a9%e3%82%82

20160908%e3%83%9e%e3%83%8a%e3%83%8f%e3%83%aa%e6%b5%a9%e5%b9%b3%e3%81%a8%e5%ad%90%e3%81%a9%e3%82%82

子ども達の施設建設用地を計測 2016年9月8日

子ども達の施設建設用地を計測 2016年9月8日

%e6%b0%b4%e8%89%b2

世界はあなたを待っている

        6月29日(水)ネパールのCCH(Child Care Home 
        チャイルド・ケア・ホーム)建設のクラウドファンディング
        開始。小額の寄附で孤児たちの施設を建造。

ムスリム子ども達 2015年9月2日 Pastor Yoshio Iwamura

9月26日現在 1,039,000円 達成しました。
ありがとうございます。クラウドファンディングから11月末
に振り込まれます。12月中旬には,現地に届きます。

 榎本 恵,森中あゆみ,鷹巣直美,白方誠彌,赤川祥夫,岩崎 謙,
 あいばば,鍋島 隆(第18,32,53,丹波水害),村田義人(第61次,
 第2,3次ネパール),古川直子(第39,59次),長島康弘(第17次)
(2),後藤由美子(光円寺 第20次),原 浩司 (第19次),kaannyan,
 松村淳子,夢人54,eminem12849,大場寿樹,もっさん,
 観音寺(三鷹市),ほしづき,村田優美子,中山圭子,山下妙子,
 高橋 務,大島健二郎(第63次,熊本地震),岩村義雄,村上安世,
 菊池則子,大島 修,大島敏子,こりぃ,武智 務(第58次),
 溝田悟士(第11次),白方誠彌,森 祐理,

 150万円には,クラウドファンディングに支払う手数料17%が
必要です。

9月14日,関空に戻った3日後,兵庫県民会館で報告会

兵庫県民会館7階青少年交流プラザセミナー室 

兵庫県民会館7階青少年交流プラザセミナー室

 日   時 : 2016年9月5日(月)関空~6日(火)15時到着~
       10日(土)午後3時カトマンズ発11日午後4時関空着
 訪問先:ネパール国 ダラムサリィ,カトマンズ,マナハリ,
          カトマンズ,パンガ,

 参加者:

      ① 村田義人(第61次東北ボランティア参加,第2次ネパール,
        京都工芸繊維大学4回生),
      ② 谷口浩平(第61次,「丹波の森ふれあいフェスティバル」
        代表幹事,神戸大学2回生)

クリスチャン新聞(2016年10月23日付)

クリスチャン新聞(2016年10月23日付)

参加目的 
 神戸国際支縁機構のボランティア活動を通じて,他者のために生きる
価値観に覚醒し,時間,体力,参加費を用いて,自然災害の被災地に赴
く。傾聴ボランティアは言葉の壁があるようだが,ボランティア側から
話すより,家族,家屋,財,友を失ったことを聴く姿勢が重要である。
神戸国際支縁機構が現地で共同により創設したCCH(Child Care
Home チャイルド・ケア・ホーム)建設のため,現地視察をする。
パンガの昨年の甚大な被害を被った被災者,教育費がない家族に救援
金,
仮設住宅の被災者に救援金を手渡す。

 2015年5月12日に神戸国際支縁機構岩村義雄代表は第1次訪問。
9月の2次に2名の大学生が参加。ネパール大震災の爪痕を訪問した
大学生2名は現地の倒壊した家屋,路上生活者,孤児たちの実態に
震撼とした。物質に恵まれた日本社会,絶えず流されるコマーシャ
ルによる毒気,エートス(社会的雰囲気,精神的起動力)に翻弄され
ている日本との相違に慄然とした。東北ボランティアによって他者
のために生きる感性に目覚めた学生たちは,丹波水害,鬼怒川水害,
熊本地震が発生するやいなや現場に直行するボランティアに汗を流
すように変えられた。

 昨年は,初日の夜,今年は最後の夜にヒンドゥー社会の中でも最
下層階級ダリット*の寝泊まりする廃品回収のたまり場に寝袋を敷
いて寝る。親が震災で行方不明になった孤児,倒壊した家屋ががれ
き撤去もされず,放置されている光景に,「人間とは何か」「いの
ちはなんぼや」「弔いが終わりなのか」を若者たちに自問させた。

 ボランティアは旅行者ではないので,快適なホテルに宿泊するこ
とはない。いつも寝袋で行動するのが機構のやり方である。また学
校やだれかから強制されてするものでもない。また収入につながる
こともない。むしろ体力,時間,交通費をもって,申し込む。自発
性,無償性,公共性が求められる。
 今回,二回目のネパールボランティアに参加した村田義人さん(京
都工芸繊維大学生4年生)は,谷口浩平さん(神戸大学2年生)はカト
マンズから約8時間地方へ出かけたマナハリでは,モンゴル系の少数
民族の集落を訪問した。多民族の国とは言え,マイノリティー(少
数者)の群れはキリスト者たちで,日本からのボランティアを温か
くもてなした。生きていくのに精いっぱいにもかかわらず,村人は
ごちそうし,寝る場所を提供した。二人は昨年同様,箸,スプーン
など使わず,右手で巧みに食べる。どこに行っても子どもが多いが,
日本からの若者は慄然とする。群がる子ども達は震災で親を失って
いる。「主はこう言われる。正義と恵みの業を行い,搾取されている
者を虐げる者の手から救え。寄留の外国人,孤児,寡婦を苦しめ,虐げ
てはならない。またこの地で,無実の人の血を流してはならない」
(エ
レミヤ 22:3)にある聖書の言葉が思いに刻まれる。

20160908%e3%83%9e%e3%83%8a%e3%83%8f%e3%83%aa

この画像の5人は震災時に親をなくしている 周辺には20人近くの孤児たちがいる。

 村田さんはキリスト者家庭で育った中で,礼拝出席,献金,行状な
どは良い子症候群であった。しかし,目の前にある孤児,寄留の外国
人,寡婦(やもめ)には沈黙せざるを得なかった。宗教とは何か,と
いう本質的な問いをつきつけられた。院生になり,良い企業に就職す
るという一般の学生と同じ願いを考えていたからだ。再度,同じ地に
立ち,貧しいネパール人に日本からの救援金を手渡した。施設のため
の建築資金,震災で学費を払えなくなった学生を擁する家族に教育費
を携えて,ダラムサリィ,パンガ,マナハリ,カトマンズ各地を巡っ
た。彼は言う。「2014年度の一人当たりのGDPがネパールボラン
ティアは751ドルに対し,日本は385,3000ドル,約40倍以上です。
ですから日本からの救援金は少なくと,千円は1万円以上の価値があ
ります」と日本の募金の大切を語る。谷口さんは,東北ボランティア
参加により,被災者に無関心な世相に抗うようになった。寄り添うこ
とに挑戦する生き様の延長が今回のネパールボランティア参加の動機
になる。初めての海外渡航である。自分の生まれ育った地域にウトロ
という戦後,在日朝鮮人の被差別部落があるにもかかわらず,学校教
育,地域,近隣もまったく無関心というニヒリズムについて大学で論
考を提出した。偏見や差別が故郷からなくなることを発題した。神戸
国際支縁機構の働きは人々から忘却された少数者と共に生きる点で,
向性は同じである。これからも若い時だからできる現場主義の活動
仕えていきたいと報告をしめくくった。

*不可触民(「触れると穢れる人間」「困窮した人々」「押しつぶされ
 た人々」「抑圧されている人々」)『ヴィシュヌ法典』(100~300
 年頃)に登場。

「中外日報」(2016年9月26日付)

「中外日報」(2016年9月26日付)

Follow me!