第23次東北ボランティア報告

 3月17日から三泊四日で宮城県石巻市を訪問。26人がJR朝霧駅か
ら出発しました。参加者は種々の層です。浪人生,休職中の方,自衛
隊員,大学生(院生を含む),薬剤師,看護師,大学教員,企業幹部社
員など。

 被災地に立ち,希望するボランティアの班に分かれて,行動します。
機構が3.11以降から家族のように親しくしている渡波三丁目の阿部
捷一氏ご夫妻,佐藤金一郎氏ご夫妻に必ずあいさつをしてから田んぼ,
養殖,森林組合,竹林伐採,在宅被災者戸別訪問などに分かれます。
それぞれコーディネーターとして経験者に委ねます。山本智也リーダ
ー,石井 穣さん(4月から小学校教員),本田陽太郎氏(薬剤師),伴美
樹江さん(ヘルパー有資格者)などがまったく異なるボランティアの働
きに率います。
 在宅被災者戸別訪問においては,地域の民生委員の大島さんや,阿
部さん,区長の奥津さんが地域の住民調査をしているのを連携し,私
たちの情報とすりあわせることにしました。二年を経て,はじめて死
者,行方不明者,障がいをお持ちの方の人々の3.11の時,その後の
震災関連死などの正確な数字が把握できるようになります。

 代表は,田平夢宇夜君の運転で,大学で食育を教えておられる森内
昂文氏の計三人で岩手県の大船渡に向かいます。大船渡にしても防潮
堤においては過去の津波の最高到達高36メートルのデータを想定して
大土木工事を行なっていました。しかし,約460人が犠牲になりまし
た。災害は「ハコモノ計画」だけでは防げない教訓でしょう。「土建
ムラ」ではない「まちづくり」,「ひとづくり」こそが復興の鍵だと
思わされました。

大船渡 2013年3月18日撮影 岩村

養殖へ向かったメンバーからの報告

                    大阪教育大学 藤本志帆

 今回は2度目の参加でした。11月と同じ場所を巡り,自分の目で確
かめられたことは,未だ被災地の現状は何も変わらないということで
す。きっと,これから何年もこのままなのかもしれないと思いました。
代表が,復興は5年10年経ってもできないでしょうと話されていた意
味が分かったような気がします。

ノリの養殖 万石浦大橋から石巻湾へ

 今回は神戸国際支縁機構を通して,のりの養殖のみなさんと出会え
ました。写真を見るとよく分かりますが,会ったときと,作業後や帰
るときのみなさんの表情が全然違います。後の方に撮った写真なんて
最高の笑顔です。私はみなさんと交流していくうちに,心から嬉しい,
楽しい気持ちになりました。心があったかくなりました。もし,みな
さんが私と同じ思いになってくれていたら,こんな私でも少しでも役
に立つことができたのかな,なんて思います。

 作業中,ふとできた間(ま)に,被災された方からぽつり,ぽつり,
と当時の話をしてくださる時がありました。こちらから聞いたことに
答えてもらうよりも自然と話してくださることが嬉しく思いました。
話の中で「妹も波にのまれた。普段は考えないように現実逃避してる
のかな」とおっしゃっていました。これが私の心にぐさっとささる一
言でした。さっきまで笑って一緒に作業をしていたのに,それを語り
始めたときの表情を見るのが辛くて。どれだけ心の交流と言っても,
どれだけ私が思いを共有したいと思っても,絶対に分かり合えない部
分がある。自分の無力さに落ち込んだ瞬間でもありました。被災され
た方々の気持ちを考えてみたり,様子を想像したりするだけで,経験
していない私でさえ辛い気持ちになります。それなのに,経験した人
はどれだけの気持ちになるのか。愛する人のことを思っているはずな
のに現実逃避せずにはいられない状況が,どんなものか私には分から
ないのだと思います。それでも,東日本大震災の経験をされたみなさ
んが,たくましく笑顔で過ごされているのを見て「東北魂」とはこれ
かと思いました。東北のみなさんは強いです。

 

 私は4月から大阪府松原市の小学校で働きます。私が目に焼き付け
た被災地の現状や,被災者のみなさんがたくましい笑顔で前を向いて
歩んでいること,私が見たり,感じたりしたことを,ありのまま,大
阪のこどもたちに伝えていきたいと思っています。東日本大震災が風
化することのないようにこどもたちに伝えることが,私ができること
だと思うからです。

 私ができることは微量かもしれませんが,助け合って支え合って励
まし合って,これからもみなさんとつながっていたいと思いました。
また必ず,ここで出会ったみなさんに会いにいきたいです!

 ありがとうございました。

炭焼きの報告

 炭焼き小屋に石巻森林組合の山下耕一さん(40歳)が案内してくださ
いました。山下さんは石巻刷新会議にも鈴木健一組合長の代理として
ご出席いただいた方です。なら,くぬぎを200度くらいで焼いて作っ
た炭です。バーベキューなどに用いるように販売します。作業場では,
阿部初吉(はつきち 77歳)さんがボランティア5人に教えます。

(報告待ち)

 

だれかわかりますか。

 

  温泉で垢を落とすまで,きれいにはなりませんでした。

 

 

 

 

 

 

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