ガーナ・ボランティア報告

第1次ガーナ国ワ訪問 2019年6月30日-7月7日

 48時間のエチオピア航空の飛行機,首都アクラから15時間の深夜バスで7月2日早朝に目的地ワに着きました。人口は約10.2万人の州都です。初日は,9時からあいさつ回りでした。ワ・ナ宮殿に集まった11地域の長官を束ねるフセイン・セイドゥ・ペルプオ4世[1950年2月28日生]という王にお目通りがかないました。
 
 

フセイン・セイドゥ・ペルプオ4世

 ワラ語で通訳をしてくださったサリフ・マハマさんのおかげで,孤児について話し合いました。
 続いて,アッパー・ウエスト州(Upper West Region)の地域担当大臣を務めるハフィズ・ビン・サリー博士を表敬訪問しました。ガーナ全体の前方一致の政策に影響力があります。
 ワの中心街は平屋の家屋が密集しています。人々は老いも若きも人なつっこく,向こうから「アサラームクワイム」とあいさつをされます。幼い子ども達も胸元に飛び込んできます。日本にかつてあった暖かさが満ちた町です。
 
 明日は「カヨ子基金」による孤児の家の下見です。
 
 可愛い男の子たちは初対面にかかわらず,抱っこをせがみ,3人共が一斉に胸に抱きついてきました。
 首都アクラだったら,誘拐されるのではと,複雑な気持ちになりました。
 
Bin Salih Hafiz博士との会見。ガーナは天然資源が豊富です。2013 年現在,鉱業部門貿易収入の 86.6%を金が占めるほど金の生産量は2番目です。輸出額は 42 億米ドルとなっています。石油は 32 億米ドル,カカオは 13 億米ドルに達するほどです。
 
 
ワ・ナ宮殿は一年に一度ガーナの大統領も謁見に見える式典があります。7月2日の午前11時の会見中も,主だった王たちはワ王にひざまづいてあいさつをして着座しておられました。
 フセイン王は「裁き人」でもあります。現在も夫婦の問題,金銭,仕事などについて庶民は相談にやってきいていました。
 
朝7時前にワ に到着しました。登校中の小学校三年生とすぐに親しくなりました。
 
ワの中心的な街角です。女性は頭の上に重たいもの,水や野菜などを載せて運びます。向こうから,笑顔で,あいさつをしてくれます。
ワの中心地です。狭い迷路のような下町情緒豊かな地域です。面識がなくても,男性が重いものをもっていると,すかさず持ってくれました。驚きました。日本ならさしずめひったくりだと疑うだろうに,と考え込んでしまいました。
 女性は力持ちであることは体格からも想像できます。
 
サリフ・マハマさんのお母様アリマタさん(76歳)にご自宅でお会いしました。ピーナッツをいただいたり,親切にしていただきました。サリフさんがいなければ,ワ訪問も成功しません。
 
 
ガーナの首都アクラから深夜バスのチケット購入・待合場所です。見知らぬ人もひとつの家族のようになる親しみがあります。
 
ガーナ孤児施設建造の準備 2019年7月3日
 ワにも,孤児は多く,首都アクラが2016年に水害があってから訪問したかった地です。昆虫少年であったわが身には,目を奪われる珍しい生き物が多く,永住したくなる辺境地です。カバ,象,ワニは動物園で見ますけれど,檻の中ではなく生息しています。夜,野宿していますと,コブラが出てきます。
 サバイバルに来たのではなく,孤児を探しにきました。まずごったがえすワの中心地に訪問し,学校に行かず,モノを売っている子どもを探します。5時間は歩きます。何も飲まず,食べずです。その方が笑顔と身ぶりだけで仲良くなります。 ⇒ https://youtu.be/zf4NJ_OF0sg
  ⇒ https://youtu.be/KoPCm949TQ4
 寝泊まりするところまで案内してもらいます。5人の予定が9人になってしまいました。孤児たちが大人になるまで共同生活で食事などをボランティアしてくださるアムシェトゥさん(48歳の未亡人)が名乗り出てくださいました。建造も土地所有者から了解をとりつけることもできました。
 サリフ・マハマ&クルスム・ジブリルご夫妻のご協力がなければ実現にはいたりませんでした。
 開所式は秋の予定です。
 
孤児施設建設予定地
周囲には珍しい生き物がいろいろといます。水道,電気,プロパンガスなどを敷設します。
 
 
腕立て伏せをするとかげのオス。頭と尾っぽがオレンジに近い黄色です。15センチほどの大きさです。非常に敏感で人間を見るとすぐに隠れてしまいます。
 
蟻塚もいたるところに見かけます。
 
学校に行かずモノを売る孤児ファアウ君(11歳),妹アママさん(9歳)と親しくなり,午後5時過ぎに7人兄弟のお母さんを訪問する約束をしました。父親は2年前に亡くなっています。
 
 
ファアウ君(11歳),妹アママさん(9歳)はお父さんと思って家族に迎え入れてくれていました。
 
一緒に大人になるまで共同生活をする7人。
 
 
それぞれの地から集まった孤児たち。みんな初対面だから,緊張していますので,ゲームをしました。
 
また帰って来てね,といつまでも手を振る孤児たち。
 

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