第十一次東北ボランティアに参加して

神戸国際支縁機構
代表 岩村義雄 様 

 今回は、小生にとって貴重な経験の場を提供していただき、有難うございました。 

 初日に撤去の遅れている一部の半壊家屋やビルなどを残し更地になっている被災地を見たとき、”ただきれいになっている”としか見ることができませんでした。地元の方の「何も無くなった」の一言を聞くまでは。無くなったのは、家屋のみでなく、そこに住んでいた家族、家庭・文化・歴史・思い出・生活・近隣、被災直後のがれきすらも、そのすべてを失った大きな壊失感がその一言に込められているのだと感じ、反芻をしました。どうすべきか自分には何をすべきかと。

 岩村先生の「農にかける」思い、「田山湾を生き返らせる」取り組み、「大規模化の限界」のお話、修空館道場の小野寺脩館長の「震災で気づかされた、人間の原点に返る」思い、農業の復活・自立に頑張っておられる阿部勝さんと勝徳さんの「作物に心を込める」思い、兵庫県立農業高校教頭安積先生の「農業で学ぶ人つくり」のご指導、若手先生の生徒とのコミュニケーションの素晴らしさ、支援作業を黙々と熱心にやられた高校生・一般参加者、小水力発電の普及に取り組まれている古谷さんの「地域で自立したエネルギー源の開発」のお話、日野先生・甲斐田さん・宍戸さん・溝田さん達との「多様・多面的・複合的・小規模」な「地域の特性を生かした自立した産業の可能性・重要性」、「若手就農希望者の受け皿の開発の必要性」の議論などなど、多くのことを知り、感じ、考えるものが余りに多くありました。厳しい経営環境・転換期に有る日本の中小製造業の支援のあり方、今後の事業展開、生き方などの自分自身の課題解決のヒントに繋がるものも多くありました。

 一方、被災者の方々には何もできなかった心残りがあります。これでは終われないよね、また来ると言われた方も居ました。同感です。今後とも、できるだけ時間を作って参加をさせていただき、少しでもお役に立ちたいと願っております。 

 ボランティアでご支援の活動を継続しておられる、 岩村先生をはじめ、山本リーダー、関係者の方々に、深い敬意と感謝を申上げます。 

岸本 実 (経営革新研究所サンエス代表)

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