第52次東北ボランティア報告

第5回目の田植え 

 JR朝霧駅前に集合した緊張した面持ちの
みなさんは本田寿久事務局長に励まされ,
出発です。

 大崎市のNPO田んぼの千葉富男理事から,
無農薬の「ツヤヒメ」の苗を購入。宮城県
石巻市の亀山繁氏の田んぼで,今年は万石
浦幼稚園園児たちが田植え前のトロトロ層
づくりに挑戦しました。

どろレース

 汚れてもいい服装で集合。父兄たちハワ
ック・カマイ(石巻在住のフィリッピンの
方々)も田んぼに集まっていました。

ハワック・カマイの母親たち 凧揚げ 走る
 
 6月1日(月)に,神戸から10メートルの
鯉のぼりを設置。約1200人の神戸の子ども
たちが鯉のぼり本体にスタンプ,寄せ書き
しています。地元の津田栄さんが真竹を提
供をしてくださり,保原政美さん添え木,
万石浦幼稚園の協力により,立ち上げるこ
とができました。
 天空を舞う鯉のぼりは遠い,新千刈道路
からも見えます。

鯉のぼり

 幼稚園では,父兄に呼びかけて凧づくり
に必要なレジ袋,たこ糸,牛乳パックの糸
巻きなどを2週間前から用意しています。
 自分たちでめいめい絵,ことばを油性の
マジックなどで描いていました。
 
 神戸から用意した竹ひごのとりつけ方を学
びます。先生たちがたこ糸を結びつけて完成
です。木工ボンド,はさみ,テープなども幼
稚園は準備万端でした。

 6月2日(火),午前10時半,あいにく風
がありません。園児たちは自分の凧がどれだ
け飛ぶか楽しみにしていました。みんな裸足に
なって,各班ごとに田んぼに入ります。しか
し,凧を飛ばすには,糸をぐいっと引っ張って
飛び上がりません。風がないと飛ばない事態
を考慮しないために園児たちをがっかりさせて
しまいました。代表のいたらなさです。

20150622第5回田植え「牡鹿新聞」(2015年6月22日付)

 そんな状況でも,子どもたちは明るく生ぬるい
感触の土に足をつけると子どもははしゃぎます。
泥につかった凧をあぜに集めます。今度は,端か
ら端まで班ごとに走ります。田植えに最も大切な
トロトロ層づくりに貢献します。
 食べてもいいほど,耳たぶより柔らかい土
にこねまわしていただきます。園児のソフトな
足で,繰り返し田んぼ中がマヨネーズのように
変わっていきます。

どろだらけ どろんこに喜ぶ  ボランティアと園児c
 園児たちも大喜び

 おかげで,午後1時からの田植えには,理想的な
トロトロ層です。村上裕隆リーダーの30㎝間隔の
マークのついたビニールロープに9人が呼吸を合わ
せて田植えしていきます。
 亀山繁氏が「去年より,碁盤の目のように左右の
ずれももなくきれいですね」とほめていました。

 田植えa

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