第37次東北ボランティア報告

 第37次参加申込み者は22名。平均年齢21.7歳です。ほとんどが大
学生です。高校生の申し込みもあります。社会人は5名です。男女の
比率は半々です。本田寿久事務局長がJR朝霧駅で参加者に励まし,
道中の無事を祈ります。

 5つの班に分かれます。農・林・漁と沿道整備,傾聴ボランティア
です。自分たちの希望によってそれぞれの地域に分かれます。

 第37次樋口伸生氏

門脇小学校前

 石巻森林組合の山下俊一氏がウッドリサイクルセンターで林業班に説明し,取り組みます。

林業
 左から 永戸 修班長,田代泰之さん,益田拓也さん,東谷弘幸さん

 女川原発の仮設住宅前の沿道整備にも,木村褜治沢田区長と共に汗を流します。

富井美江沿道東 美紗子沿道大和 恵,岳崎澪里沿道
 富井美江さん        東 美紗子さん       左 大和 恵さん,右 岳崎澪里さん

 村上リーダーの率いる農班は,石巻市渡波地域農業復興組合 阿部 勝
代表の指導で大雪で損害のあった場所を元通りにします。本田寿久事務
局長局長の息子博之君もすっかりお百姓さんになりきっています。

森田久美子

森田久美子さん

谷田真吾

 谷田真吾さん

保育園

 傾聴ボランティア班は新しくできたばかりの保育園でも子どもたち
が怪我をしないようにガラスの破片などを拾う作業を,地元の遠藤司
さんたちと奉仕。
 左から 豊田真生さん,礒田莉絵さん,池田春子班長,東 美紗子さん。

 海苔養殖の漁業班は初日は海苔の仕分け作業。二日目は朝5時半桟
橋に集合のため,佐藤金一郎氏宅に泊めていただきました。

海苔養殖
樋口沙也香さん,原 泉さん,津田尚樹班長

 漁業班には,最年少の阪本哲紀君もいつも明るく,阿部正幸さん,
風間亮祐さんの指導に従っていました。

 原 泉さんのレポート (京都大学2年生)

 写真が少なかったので、漁業の様子を少し報告したいと思います。
朝5:30頃、港からは次々と漁船が出港していました。まだ日は明け
ていません。私たちは二つの船で出港しました。私が乗らせていた
だいたのは海苔を収穫する方の船で、大きなローラーが船の真ん中
に設置されています。
 船は思ったよりスピードが速く、あっというまに沖に出ました。
この時間になってようやく日が昇ってきました。山の間からオレン
ジの朝日が出ていて、水平線と山と太陽という構図がとにかく綺麗
でした!
 漁は、海苔がたくさん付いた網をローラーの上を転がしながら、
カッターで海苔を刈り取るという感じです。カッターはローラーに
ついています。網は全長30mくらいありそうでした。刈り取った海
苔はローラー下の箱(船の三分の一くらいを占めています)に全部た
まっていきます。見た目は岩のりみたいな感じです。
 箱いっぱいに海苔が溜まったら漁は終わりです。この日は機械の
調子が悪くて箱の半分くらいで漁を切り上げました。
 港に戻ったら、大きなホースで海苔を吸い取ります。ホースは納
屋につながっていて、吸い取った海苔は納屋の中にある機械ですぐ
に加工されます。加工は洗浄や乾燥、形成など色々な過程に分かれ
ていて、最終的に19×21cmの規格通りの海苔ができあがります。
それをさらに機械で半分に折って束ね、7200枚で1パックの状態で
出てきます。最後は人の手でそれをダンボールに詰めて完了です。
 漁業体験は以上のような感じでした。結局長くなってしまいまし
た。漁師さんは気さくな方が多くてとても楽しかったです。ボラン
ティアというよりは社会見学のような形になってしまいましたが、
色々と学ぶことや考えさせられることは多くて、貴重な体験となり
ました。

 4日間お世話になりました。ありがとうございました。
                           原 泉

 

 

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